日本酸素ホールディングスグループの日本産業ガス事業会社である大陽日酸株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：永田研二、以下 当社）は、各種シリンダーガスの出荷価格を下記の通り改定することといたしましたのでお知らせいたします。

ニュースリリースPDF


１． 対象商品 ：各種シリンダーガス
　　（酸素、窒素、アルゴン、水素、炭酸、アセチレン、混合ガス等。ＬＧＣ、カードルを含む）
２．改定時期 ：2026 年２月出荷分より
３．改定幅 ：現行価格に対して＋10％以上

　当社は2022 年度以降、電力料金や物流費、鋼材価格・各種原材料費等の上昇を受け、各種産業ガスおよび医療ガスの価格改定を進めてまいりましたが、人件費や物流費、諸資材費用は依然として上昇し続けております。特に、重量物である高圧ガスシリンダーを取り扱う充填作業員や配送ドライバーの担い手不足は深刻であり、2026 年１月施行の中小受託取引適正法に加え、同年４月から施行される物流効率化法も相まって、今後もシリンダーガスに関連する各種コストは一層の上昇が見込まれます。
　また、シリンダーガスの充填工場は、ガスの特性に応じた法令遵守のため、十分な通風・換気の確保や軽量屋根構造が求められております。外気にさらされやすい構造であることから、猛暑対策など作業員の労働環境改善に向けた取り組みも強化しており、関連する設備投資が増加しております。さらに、国内市場縮小に伴うシリンダーガスの出荷量減少により、充填設備など固定費の負担も一層高まっております。
　当社としましても、安定供給に向けて充填工場の統廃合や配送合理化など、さまざまな企業努力を重ねて参りましたが、これらの取り組みだけでは現在のコストを吸収することが困難な状況となっており、この度、各種シリンダーガスの価格改定を決定いたしました。

 

 

ＬＧＣ容器㊧及びボンベ容器運搬時の様子
（ＬＧＣ容器重量：約300kg、ボンベ容器重量：約50～80kg）

 

 

　　　　　シリンダーガス充填工場




本件に関するお問い合せ
大陽日酸株式会社
広報部: 03-5788-8015