Taku Watanabe 渡辺 卓

研究開発部門

開発・エンジニアリング本部 つくば研究所 化学合成技術部 分析開発課
2011年入社/理工学研究科 電気・情報生命専攻 修了

産業ガスの品質管理のためになくてはならない高度な分析技術

My Work

分析技術センターでしかできない高精度なガス分析

鉄鋼や半導体などさまざまな製造現場に使用される産業用ガスは、製造の精度や製品の品質向上のために純度が重要となります。製品ガスの分析は、ガス生産工場やお客様の元でも行われますが、より高度な分析には高精度な分析装置やそれを扱う技術が必要となります。つくば研究所の分析技術センターでは、グループ内の各工場や社内の各事業本部、そしてお客様から依頼を受けて高精度な分析を行う「受託分析」を行っています。工場でできない超微量分析を高度な分析装置を使って、ガスの不純物の割合を分析し、「分析結果報告書」として提出しています。同時に、迅速な対応が要求されるトラブルに対応して、緊急分析による原因究明と対策案等を提供しています。分析技術センターは、当社のガスの品質を管理する上で重要な部署であり、品質管理と信頼のために細心の注意を払って仕事に取り組んでいます。
また、グループ内の工場などの現場に出向き、現場分析の指導・改善を行う「支援業務」も我々の仕事です。
工場での分析の標準化や工場分析の実態の評価と指導、改善のための技術支援などを行っています。さらに、次世代分析技術の「研究開発」にも取り組んでいます。ガスの反応性評価、精製・供給のための技術、また、製品ガスの評価に関連する高度な超微量分析技術等の開発も行っています。

Chellenging

壁を乗り越えるたびに自らの成長を実感

分析技術センターには、数多くの高感度、高精度な分析装置があります。それらを使いこなすには、多くの知識と経験が必要となります。配属直後は、飛び交う専門用語の多くがわからず、仕事についていくだけで必死でした。また、機器の不調に対応するには、分析装置の原理や仕組みなどについても把握していなければなりません。最初はわからないことだらけで、先輩社員のアドバイスをもらうことも多かったのですが、苦労しながらひとつずつ問題を解決していくことで、機器についての知識も深まると同時に、分析技術も身に付いてきました。自らの技術によって、工夫しながら高度な微量分析をやり遂げ、分析結果報告書をお客様に発行できた時は、技術者としての喜びと、成長を感じます。
今後は分析の技術をもっと磨いて、それを強みにしながら、責任感・使命感をもって仕事に励みたいと思っています。

Message

社会では未知のことにチャレンジする姿勢が大切

会社でやる仕事の内容が、大学で学んだことの延長線上にある人は多くなく、私も大学院で専門的に学んだことが直結した分野ではありません。しかしながら、学んできたことはさまざまな形で必ず活かされていきます。私の場合は、大学でも仕事でも、新しい未知のことにぶつかっていくことが好きで、そのような好奇心はどんな仕事にも必要だと思います。当社も専門性の高い分野が多いですが、それだけに、そのそれぞれは奥が深く、専門性の高い先輩もいますので、長い時間をかけて立ち向かっていくステージがたくさんあります。
就職活動中は、様々な刺激を受ける大きなチャンスです。周囲の情報に引きずられることもあると思いますが、自分でつかんだ情報、自分の考えを信じ、一生懸命に取り組んでください。それが、社会人としての成長の第一歩だと思います。

My History

1986

埼玉県所沢生まれ。小さい頃は、保育園・学童クラブに通い、ゲーム機で遊ぶより、外でいつも走り回って遊ぶ毎日。

保育園での運動会(4歳)
1993

小学校に入学。ピアノ、水泳などの習い事のほか、工作や絵を描くなど、手先を使うことが好きで、時を忘れるほど熱中し、展覧会にもよく入選した。

ピアノの発表会(小学校1年生)
描いた作品と(小学校2年生)
1999

中学校からテニスを始める。夜遅くまで夢中になって練習した。テニスは現在も続く趣味となった。

2002

高校時代は美術塾にも通い、美大に進むか悩む時期もあったが、理系科目の授業が面白いと感じ、さらに深く学びたいと思うようになった。

2005

大学は理工学部に入学。電気工学やバイオ関連について学び、卒業後はモノづくりをするメーカーで働きたいと考える。在学中にオーストラリアへ短期留学をして、海外の人たちと接し視野を広げた。

2007年、オーストラリアにて留学生たちとの交流(緑色のポロシャツが自分)
2010

大学院での研究の合間を縫って、修士1年次の12月より就職活動を開始。化学メーカーを中心に訪問を行い、4月に大陽日酸に内定をもらう。

2011

大陽日酸に入社。就職活動中、活気のある社員たちと接したのが決めて。つくば研究所の分析技術センターに配属され、今まで使用したことのない分析装置と格闘しながら、充実した日々を過ごす。研究所内の社員とテニス大会に出場したりと仕事以外でも満喫している。

(集合写真右端)
社員たちとテニス大会に出場
Episode

初めてひとりでやり遂げた満足感は自分の原点

支援業務として、研究開発に必要な分析装置を改良して、他事業所に貸し出すという仕事を初めて任されました。依頼者の要望に沿った分析ができるように、ガスクロマトグラフの内部の配管を一度分解して、再度組み立てて調整しました。わからない部分は、先輩社員にアドバイスをいただきましたが、2週間という限られた納期の中で、ほぼ一人で装置の組み立てを完成することができました。不安はありましたが、試行錯誤しながら、最終的に依頼者の要望通りの結果を出すことができた時は、本当にほっとしました。
無事、設置を終えた後、これから自分が組み立てた分析計が依頼者の研究開発業務に活用されることを想像した時は、大きな満足感と達成感を覚えました。