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産業ガスって何? What is industrial gas?

18世紀より研究開発が本格化

大陽日酸は、2004年に日本酸素(1910年設立)と、大陽東洋酸素(1995年設立/1946年設立の大陽酸素と1918年設立の東洋酸素の合併会社)が、グローバルな事業展開を加速し産業ガスメジャーを目指するために合併することによって誕生した、業界のリーディング・カンパニーです。

ところで「産業ガス」とは何でしょうか。耳慣れない言葉ですが、生い立ちの歴史は古く18世紀にさかのぼります。

1774年、気体の中でも最も重要な発見がイギリスの化学者プリーストリーによってなされました。彼が発見し、フランスの化学者ラヴォアジエによって命名されたのが 「酸素」です。この二人の化学者は、「産業ガスの父」と呼んでも差し支えないほどで、一酸化炭素、二酸化炭素、塩化水素、アンモニア、二酸化硫黄などをはじめ、その後、産業ガスの基盤となる数々の気体を発見したのです。

プリーストリー
ラヴォアジエ

産業界の黒子

産業ガスは、自動車、デジタル家電、携帯電話のように、私たちの目に見える製品として、表舞台に登場することはほとんどありません。その代わり、時代を代表する産業界の舞台裏では、製造現場に不可欠な黒子としての役割を果たし続けてきたのです。また20世紀に入ってからは、気体を液体にする加工技術やガスを実際に使用する工場までの運搬手法のイノベーションによって、ガスは飛躍的に産業界で使用されるようになっていきます。

以下はほんの一部ですが、時代の変遷に伴う産業ガスを使用する主な業界と用途をご紹介します。

年代 ガスの種類 業界 用途
1910年〜 アセチレン・酸素 鉄道・造船・陸海軍

● 溶接・切断

1946年〜 酸素 鉄道・造船

● 高炉

溶鉱炉に吹き込まれる酸素
1960年〜 窒素(不活性ガス) 石油化学

● 精製

様々な石油化学製品の製造に
エレクトロニクス

● 酸化防止

● 不純物の混入防止

1970年〜 アルゴン 半導体

● 製造プロセスにて

キセノン
クリプトン
ネオン
モノシラン、他
非鉄・金属

● 酸化防止

● プラズマ切断用

● 金属の精錬・還元用

● 特殊鋼精錬時の不純物除去剤

● 分光分析用

酸素・窒素 宇宙・航空

● ロケット燃料

1990年〜 水素、窒素他 食品

● 保存用  他

窒素で食品を急速冷凍
自動車

● 水素燃料電池

エネルギー

● DME(ジメチルエーテル)など

DME製造装置に

● 環境負荷の低い新エネルギー分野

医薬

● 医療用機器・美容用機器他

エンジニアリンング

● リニアモーターカー

2000年〜 半導体ガス エレクトロニクス、半導体

● LED

半導体製造装置に